台上前転8段

シャインマスカットが好きなおたく

スノラボ感想と私の話

2020年、1月22日のデビュー日。
私は「コココガチャ」の岩本さんに一目惚れをした。
その数日後にファンクラブに入った。
3月の横浜アリーナのコンサートが当たって、そして中止になった。

それから3年弱。

2022年12月2日に、SnowManのコンサートに初めて行った。初めて、ライブをしているSnowManを生で見た。
そして、コロナが蔓延してから、初めて声を出せたライブになった。


この日受け取った幸せや、この日思い出したことを、ちゃんと覚えておきたい。そして、この日決意したことから逃げたくない。だから、ここに書き残しておきます。

 


 SnowManが教えてくれた夜明けについて

所謂遠征をしてコンサートに行くのはコロナ前にも後にもこれが初めてだった。(SnowManがくれた「初」です!)あれがいるんだ、これを買わなきゃ、これを手配しなきゃ。バイトに授業に資格の勉強にと忙しい中で準備を進めるのはすごく大変だったけど、その全てが好きな人に会いに行くためなんだって思ったら全部楽しかった。そしてこの楽しさは当たり前じゃないことを思い出して、きたる日まで毎日を噛み締めるようにしていました。


当日はトラブルもなく愛野に着いて、お茶をしてから会場に向かいました。動かない動く歩道をえっほえっほと登った先にあるエコパアリーナの周りには沢山のファンがいて、芝生のあたりで待ちながら、あぁ現場だなぁ、ここにいる人たちはみんなSnowManが好きなんだなぁと思ったらすごくほくほくした気持ちになったのを覚えています。

開場、発券を経て着席。
この辺りでやっと、コンサートに来たんだって実感しました。それまではずっと、万が一に備えて覚悟をしていたから。これはもう、コロナ禍になってから逃れられない習慣になってしまったように思う。期待して準備して、それがあっけなく中止になる。そんなことがあまりにも多いばかりに、前もって心に逃げ道を作るようになった自分のことは、悲しいけど責められない。
でも、この日は幸せなことに中止にも延期にもならなかった。そのことを、席についてやっとじわじわと実感していきました。あ、私、見られるんだ。ライブをするSnowManを。
うわ、と思ったら途端に落ち着かなくなって、ペンライトの灯りをつけてみては気持ちが浮き足だった。うそ、私ライブ会場にいる、ほんとに見られるんだ。なんて。
浮かれる気持ちを落ち着かせるように荷物の整理をして、それでも時間がたくさん余ったから、そのあとは座ってゆっくりしていました。会場は、虹色に輝く照明がすごく綺麗で、写真が撮れたら良いのになぁ、ってちょっと思った。
(ちなみに、開場すぐはトイレが貸切状態でした。みなさん、狙い目ですよ!笑)

それから、左腕につけた腕時計をちら、と確認しては深呼吸を繰り返すような時間を経て、その瞬間を迎えました。

客入れの音量が上がり、照明が落ちて、歓声がワッと上がる。

この時、「あ、声、出していいんだ」って、まるで封印を解かれたみたいな気持ちになった。あ、うわ、こえ、だせる。わたし今、キャーって言っていいんだ……って。

画面上にメンバーが紹介されるたびに少しだけ躊躇いをはらんだ歓声が上がって、その度に懐かしくて不思議で嬉しくて、ペンライトを振りながら声を上げるのがとてもとても楽しかった。

そして正面に9人が出てきて、それぞれが画面に大写しになって、すごく大きな歓声が上がった。

肉眼で見えるその距離に、あまりにも美しいひとたちがいる。眩しいくらいの照明に、画面越しに好きだなって泣いた紅白の時の衣装。そして、彼らに向けられるたくさんのペンライトと歓声。

大好きな人たちが、大好きな衣装を纏ってそこにいる。

その瞬間、わたし、涙が止まらなくなってしまって。
ペンライトぶんぶん振りながら、うちわ握りしめながら、ああ、ほんとに、ここまで戻ったんだ。戻れたんだ、ここまで。戻ってきたんだ、そうだ、そうだったずっと、わたしはこの空間が大好きで、この時間が大好きだったんだ、って。
沢山研究して、丁寧にしたメイクもきっとぐちゃぐちゃ。でもそんなことどうでもよくなるくらいあの瞬間とてもとても満ち足りてて、幸せだった。

夜が明けていくんだ、って思った。
そう言葉にするのが、あの時のわたしの感情には一番相応しいと思う。


2020年春。SnowManを好きになってすぐの春は、例えるなら真っ暗闇だった。伸ばした指の先すら見えないくらいの暗闇。
あるはずだった行事、行くはずだったイベント、受けるはずだった授業、立つはずだった舞台、通いたかった大学……カレンダーが真っ白になって、すぐ先の未来まで考えられなくなった。
そしてその闇は少しずつその色を薄くはしたけれど、まるで足元に縋り付くように、今に至るまで何度も私の邪魔をした。
「あったはず」の何かを、何度も失いました。
そしてもう一生戻ってこない。空白ばかりの高校生活はやり直せない。それはこれからも変わらない。


だけど。
ふざけんなって泣いたあの日々、一つ一つがきっと今に繋がっているんだ。あの日々の我慢が、理不尽だって腹を立てても投げ出さなかった、やけを起こさなかったあの時間が今を作ってるんだ。そう、思えた。

自分よりも辛い我慢を強いられている人がいるとわかっていても、友達とカラオケにも外食にも行けない日々に何度も悪態をついた。こんなはずじゃなかった、人生で一番頑張って入った高校で出会った仲間と、もっとやりたいことがあった。そうやって何度も泣いて、泣き疲れて全部諦めた。最初から無かったと思った方が楽だから、そう思うようになった。
いつか元の日々が戻ってくるから今は我慢しよう、なんて信じられなくって、前なんて向かないほうが楽なんじゃないかと俯く日々の中で、テレビや動画で姿を見せてくれるアイドルだけが希望だった。希望を捨てないでいる理由になったと言ったほうが正しい。自分よりも早く前を向いた人たちの背中に何度も救われた。両手からこぼれ落ちた「当たり前」が戻ってくる未来を信じて、やけを起こさずにいられる理由だった。それすら信じられない日もあったけど、暗闇の中で唯一の光として私のそばで輝き続けてくれた。


そんな日々に意味があったんだって、この日この瞬間にやっと思えました。きっと意味はある、きっと未来はあるって言い聞かせてたあの日々に、本当に意味はあったんだって初めて思えました。

真っ暗闇の中で唯一輝いていた人たちが、「ほらね」って夜明けを教えてくれたような気持ちでした。


全てが元通りになるにはもっともっと時間がかかると思う。けれど少しずつ夜が明け始めているんだってそう思えた。思わせてくれた。


夜明けの光に似た彼らはとてもとても眩しくて、この光の余韻だけで私いつまでも生きていけるよって心の底から思った。


並んだ9人は、私の知る世界の中でいちばん眩しく輝いていました。

 

コンサートについて


細かいレポについては大体誰かが書いているので私の方では書きません。
あと、情けないことに記憶がかなり飛んでいて、詳しく覚えてはいないのです……映像として目に焼き付いたものが順番ごちゃごちゃになってメモリに記憶されてる感じで、曲目などに紐づけて紹介できないのでそれらは割愛して、印象に残っていることだけ書きます。

まず深澤さん、とっても色の白い美人だった!画面越しに見る姿だと、ノンストップの深澤さんが一番近いかもしれない。すごく儚げな美人さんで、客席に向かってふわ、と笑いかけたり、MCでボケるラウに「そういうのは俺がやるから!」と言う姿に本当に優しい人なんだなって思いました。

次に目黒くん。客席に満遍なくファンサするのがすごく印象的だった!いっぱいいる犬とかをわしゃわしゃわしゃわしゃってするみたいなファンサ!ヨシヨシヨシヨシヨシって感じで、見える限りありとあらゆるところに手を振ってました。すっごく元気で、すごく楽しそうだった。

阿部さんは、生で見るとより爽やかだった。清潔感のあるイケメンって感じで、これで頭いいんだからめっちゃくちゃ恐ろしいなって思いました。隙あらばファンサしてたのも印象的だったな。

佐久間くんは、これが噂の他担狩り……と言うのを間近に浴びてしまって瀕死になりました。Tic-tac-toeの佐久間くんがめちゃくちゃ近くだったのだけど、もう、ほんとに「狩り」だった。殺す気で来てる。落とす、とかそんな甘いもんじゃない。あの眼光の鋭さ、あれは「狩り」でした。

渡辺さんは、もうめっちゃくちゃかっこよかった。私常々渡辺さんに職場の先輩になって欲しいって言ってるんですけど、生で見ても同じことを思いました。かっこいい大人だ……って。あと「静岡の人に聞きたいんだけど、麩菓子って有名?」って聞く、その言い方にあまりにも品があって、それがなんだかめちゃくちゃ好きでした。

舘様はスーパーだてタイムの会場を支配する舘様が印象的だったな。あと例のハレンチ衣装、舘様は背中が三角形にぱっくり割れて綺麗に縦に凹みのあるお背中が見えていて「せ、背中ー!」となりました。一挙一動がとても上品だったなぁ。

康二くんは、画面の中とは1番ギャップがあったかもしれない!まずらものすごくスタイルが良かった。頭がキュッて小さくて(特に後ろから見た時!掴めそうなくらい小さい)ミッドナイトトレンディのスーツ衣装がよく似合う、切長で涼しげな目をしたイケメンでした。なんていうのかな、康二くんっていつも割と騒がしくて暖かい印象があると思うんだけど、生で見るとすごく涼しげな印象でした。でも一度口を開くと可愛い。

ラウールさんは……まず、画面越しにあんなに見ていたはずなのに脚が長かった。脚なが!?!?って改めてびっくりした。ガラライキュ号が近くを通った時は、もう発光してた。つやー!ぴかー!って。美術館から逃げてきたって言われても頷くくらい綺麗だった。でも、ふにゃって笑うのがすごく可愛くて。あと、ラストの黒衣装があまりにも似合ってて、豪奢で美しかったです。はだけて黒タンクトップ姿になった時にまた違った色気を感じてクラクラしました。恐ろしい……

最後に岩本さん。ファンサをすごくする、と言うのは聞いていたけれど、こういうことか!と思った。ダンスや歌の合間にする、というよりは、ファンサービスまでがパフォーマンスという印象。客席に視線を投げる姿がすごくショーっぽかった。あと、私はラストのお衣装が忘れられません。前もって見聞きしてはいたけど、生で見た衝撃はえげつなかったです。生身の人間が着ていい服なんだ!?着て、成り立つんだ!?と思いました。舞台とはまた違った岩本さんが見られてすごく好きだった!

 

岩本さんのおかげ、で変わったこと


あの日の私は「岩本さんのおかげ」でできていたと心の底から言えます。

まずは、コンサート当日、私の全身に現れた「岩本さんのおかげ」について。

着ていく服には、ジャケットとワイドパンツのセットアップを選んだ。
これは、岩本さんに出会う前の私なら絶対に選ばなかった服です。

私は、身長が150cmしかありません。いいじゃん、と言われることもあるし、そう思う人の気持ちもわかるけれど、私にとってはとにかくコンプレックスだった。私はずっと、若草物語のジョーみたいに、自分のことを「息子」と言ってもおかしくならないような、背が高くて手足の長いかっこいい女の子になりたかったのに、そうなれなかったから。

中学生になって、こっそり試着したメンズの服は、肩も丈も合わなくて不恰好で、自分に"かっこいい"は似合わないんだと思い知った。憧れがあったからこそ傷ついて、「もう二度と着ない」と思ってそのままずっと避けていました。

同時期に容姿のことで揶揄われて、すごく悩みました。
"かっこいい"が似合わないのに"かわいい"でもないんだ、私。"かっこいい"が目指せないならかわいくないといけないのに。だって、不恰好は嫌だ。容姿で人に舐められたくない。"かわいい"にならなきゃ。
そんな風に、美容やダイエットにのめり込んでいきました。どうにかして「大丈夫」になりたかった。

高校に上がってからも、容姿は気にしたし、写真に撮られるのが嫌いだった。自分を大事にしてくれる人に出会って少しずつ変わっていったけど、それでもずっと、自分の見え方を酷く気にした。


そんな私が、衝撃を受けたのがこの言葉。高2の夏に出会った岩本さんの言葉です。



 

私に常に付き纏っていた「大丈夫かな」という強迫観念が、しゅわ、と消えた瞬間でした。

上手に笑おうとしなくていいのかな……いいの?でも……写真に撮られるプロがそう言うなら、そうなのかも。

ある種の納得と、「好きな人の言うことだから信じてみたい」と言う意思が働いて、自分の見え方をあまり気にしないようにしてみよう、と意識するようになりました。


それからだんだんと、写真に撮られる時だけでなく、自分が人から見て「大丈夫か」ということを気にしなくなって。
気にしなくなった私は、写真の中でよく笑うようになって、可愛いかかっこいいかは置いておいて、楽しそうな写真が増えていきました。

「大丈夫」になるために学校にして行っていたメイクは、しなくていいと思う時にはしなくなり、したい時に、したいメイクをするようになりました。

タピオカを飲んでチョコレートを食べて筋トレする岩本さんを見て、甘いものが好きな自分のこと責めなくていいんだ、ご飯食べちゃったって泣かなくていいんだ、と少しずつ思えるようになって、変なダイエットをすることもなくなり、体の重さが気になるときは、極度の間食を控えて筋トレをするようになりました。

ああしなきゃ、こうしなきゃ、ああでなきゃ。雁字搦めになって、自分に対して色々なことを許せなくなっていた私をふわりと優しさで包み込むみたいに、岩本さんが許してくれたから。許していいんだよ、好きならそれでいいじゃん、って、言葉と生き様で教えてくれたから。私は、「大丈夫じゃないかもしれない」私を許せるようになって、大丈夫かどうかを気にしなくなっていったんです。


岩本さんに出会って一年半。高3の夏に、初めて髪をショートにしました。似合う自信があったわけじゃなかったけれど、意外にも、髪を切った自分はとても自分好みの容姿をしていて。
いいじゃんと言ってくれる人もいて、すごく嬉しかった。なにより、自分の内面と外面の齟齬を埋められた感覚が気持ちよかった。

その後出会った「消えた初恋」の「大事にしたいな、大事にしてくれる人を」という言葉も私のお守りになって、身に纏うもの、振る舞い、そういうものがどんどん、他人から見てどうかではなく、自分が好きかどうかを軸にした選択に変わっていきました。それに伴って、私を大事にしてくれる人の褒め言葉も、ちゃんと受け取れるようになりました。

 

当日着る服には、「岩本さんのおかげ」を詰め込みたくて、白いジャケットとワイドパンツのセットアップを選びました。これは、SnowManが好きだという共通項を理由に、現役の頃以上に仲良くなれた、高校の時の先輩と買い物に行った時に出会ったもの。高校の頃の私を最初から最後まで知っているその先輩にその日頂いた「岩本さんにいい影響を受けているあひるちゃんに、私もいい影響を受けて、手を伸ばせることが増えたよ」という言葉を、私は宝物のように思っています。そんな思い出も含めて、この服を着ていくのがぴったりだと思って選びました。
インナーと靴下は辛子色。
メイクにも、黄色を仕込んだ。パーソナルカラー的には黄色は似合わないらしいけど、それでも浮かないように組み合わせを考えて使いました。
そして髪の毛は、夏にした金髪に何を入れるか最後まで迷ったけど、岩本さんが前髪を赤く染めたのを見て赤に決めて、赤髪のショートカットにして行きました。

当日撮ってもらった写真の中の私は、我ながらその格好がよく似合っていて、それは、自分軸で考えた上で、治したいなと思った姿勢を治すためにストレッチして、筋トレをしたおかげでもあると思います。自分を軸にした自分磨きを出来るようになったから得られた成果。

自分が好きだと思う格好でいることを、自分に許せるようになった。まだまだ伸び代はあるけれど、それをより素敵に着たい自分のために、前向きに努力できるようになった。

それら全てが「岩本さんのおかげ」です。


全身には現れていないけど、あの日の私が抱えていた「岩本さんのおかげ」は他にもあって。

私がそこに行けたのは、真っ暗な日々の中で、私が生きるのを投げ出さなかったからという前提がある。それは、岩本さんをはじめSnowManがあの頃の私に希望を与えてくれていたおかげで、そんな中でも諦めないでアイドルで居続けてくれたおかげ。
そして、今年大学生になれていなければ、きっとコンサートには応募も出来なかった。受験生の間、SnowManにはどれだけ支えられたかわからない。それに、受験生の私を支えてくれた母も、SnowManに支えられていたのだから、感謝してもしきれない。
大学に入ってからは慣れないことばかりだったけれど、なんとか無事にフル単できた。これも岩本さんとSnowManが毎日貪欲に何かに挑む姿を見せてくれていたおかげ。


まだまだあるけれど、生活に溶け込んだ希望の光であり、追いかけたい背中である人のおかげで得られたものや、繋ぎ止められたものはあまりに多すぎて、もう数えきれない。

だから全部ひっくるめて、あの日の私は岩本さんのおかげで出来ていたと言えてしまうのです。


片思いをする覚悟について


うちわを作るかどうか、そしてなんて書くか、すごく悩んだ。岩本さんはとてもファンサをする、どこに居ても見えてしまうと思った方がいい……と言われると、視界に入った時にうちわを持っていた方がいいかなと思った。そんな動機で作ると決めたけれど、書くことは余計に決まらなかった。

〇〇して、と書くことも考えた。可愛いポーズして、笑って、撃って、ウインクして……etc
でも書けなかった。決められなかったし、して下さい!というお願いをする勇気がなかった。

じゃあどうしよう、と思った時に一番伝えたかったのが「あなたのことが好きな人がいます!」ってことと、「あなたのことを好きでいて幸せです!」ってことでした。

それを、全部書くことにしました。

だけど、それは全部自己満足でよかった。伝わってくれなくたって構わなくて、ただ胸を張れる姿で行ければ満足でした。


でも、結果として、岩本さんは私のうちわを見てくれた。と、思う。あ、って思う瞬間があった。あまりにも大事すぎて言葉にできないけど、そう思う瞬間があった。


告白してしまった、って後からじわりじわりと自覚して。今も、その瞬間の岩本さんの表情を思い出すたびに、顔に熱が集まる。どうしよう、私、言っちゃった。好きだって、言っちゃった。


遠ざかる岩本さんを見ながら、他のファンにファンサをする岩本さんを見ながら、うちわを思わず抱きしめながら、
これは、恋だな、って白旗をあげた。


私はこれまで少しずつ、自分の気持ちを誤魔化していたように思います。

所謂リアコ勢じゃないよ〜、付き合いたいとか思ってるタイプじゃない〜、一概にジャニオタって言ってもいっぱい種類がいて〜

ジャニーズには詳しくない友人に話をする時、自分の応援スタンスについてそういった説明をすることが少なくない。それは、所謂ジャニオタが他の界隈の方から恐れられていることが多いからでもあるし、実際、間違った説明というわけでもない。でも、「そういう感じじゃない」という言葉には、自分の気持ちを誤魔化している所があったことは否めない。まっすぐ可愛く好きなわけじゃないから、と自分の気持ちを卑下している節があった。

でも、私、岩本さんのこと好きだった。

恋と呼ぶには気持ち悪いと笑って誤魔化していた気持ちは紛れもなく恋だった。

軽々と上がる脚に見惚れて、ハットから覗く輪郭が好きで、ふわっと笑う顔が愛おしくて、踊りながら客席に視線を投げる姿に身の程知らずな寂しさを覚えた。

つまるところ私は臆病だった。
身の程知らずな嫉妬心が自分の中に存在すると知ってしまうことが怖かった。
いつか目の前で、本人の手によって引き裂かれる可能性を完全には否定できない虚像に夢中になることも、後戻り出来なさそうで怖かった。
「私なんか」が「あんな人」を好きでいいのかなって不安もあったし、こんな気持ちを、会ったことも話したこともない人間から向けられるのってどうなんだろう、というためらいもあった。


でも、眩い光を前にして、そんな気持ちをウジウジ抱えている場合ではなくなってしまった。

あ、私、この人が好きなんだ。その感情を向ける先が精巧に作られた虚像なのかもしれなくても、そんなことは関係なくて、今私の目に映るこの人が好きなんだ。

それが、紛れもない事実としてそこにあった。そして、それを認めたいと思った。ちゃんと大事にしたいと思った。

私なんかに、好かれているの、いやだったらどうしよう。ってそんな情けない不安を抱えていたことを謝りたくなるほど優しい顔をしてくれた、そのことの方を信じたくなったから。

信じる、と言うと語弊がある。「"自分が見ているその人"の言葉や行動を、疑ったり、ワンクッション置いたりせずに、真っ直ぐ受け止める」という感じ。

好きでいていいんだって思わせてくれた、その瞬間見たものの方を信じることにしよう。本気で好きなわけないし、向こうはお仕事だしって予防線を引いておいた方がきっと楽だろうけど、紛れもない本心を書いたうちわに向けてくれた視線を信じて、まっすぐ「好き」を抱えて飛び込もう。危ういけど。怖いけど。
だって私あの優しい顔を、その顔を向けてくれたことを、ちゃんと大切にしたい。こうなるかもしれないじゃんわかんないじゃんって私が勝手に考えた来てほしくない未来よりも、臆病な予防線よりも、自分の目で見た、アイドルとして向けてくれた顔を信じたい。重んじたい。

信じた先でいつか勝手に失恋する覚悟まで決めた。その上で好きだと思うことにした。


そうなれば、私が自分に求めるハードルは今までよりも高くなって。
胸を張ってファンをしていたい、の時よりもはるかに高くて厳しいハードルを前にして、おわ〜引き返したいと思ったりもしているけれど、とりあえずは頑張ってみよう、頑張りたいな、と思っています。
誰かに勝ちたいとかそういう気持ちは決してなく、ただ、胸を張ってあなたが好きですって思っていたい。胸を張るために、私が自分で設定したハードルを超えたい。
そしてもっと自分のことを好きになって、好きな人に誇れる私でまた目に焼き付けにいきたい。

今度、はもっと遠いんだろうなって、決して広くはないエコパアリーナを見渡して思ったけど。少し寂しくなったけど。それでも、次が例え数年先になってもいいから頑張ろうって思いました。

この3年間で、岩本さんのおかげ、で頑張れたことや変われたことがたくさんあって、コンサートに向けて頑張ったこともたくさんあって、12月2日は一つの集大成のような気持ちでいたけれど、ゴールが新しいスタートになりました。

深呼吸して、また頑張ります。


まとめ


以上が私のスノラボ関連のお話になります。
こう書いてみると、SnowManを好きになってから、かなり自分は変わったなぁと思います。良い方にというか、とても気楽な方に変わったなと。

そして今回のコンサートは、私にとってちょっとしたターニングポイントになったのかなと思っています。

好きになってから一年くらいの間は、私が岩本さんに向ける感情はかなり恋に近いものでした。でもそこから段々と、恋というよりは惚れていると言った方が近いような気持ちへと変わっていって、好きになった頃の体温が上がるようなときめきよりも憧れの気持ちの方が上回っていました。でも、夏の映画と舞台、そしてコンサートを経て、今は、もう一度恋をしてるみたいな気持ちになっています。憧れの人に、追いつきたくて仕方がなくて、走らずにはいられないみたいな気持ち。届かないってわかってて、でも追いかけるのが楽しくて、甘くて苦しくて幸せ。追いかけているから強くなれて、好きだから甘えられる日々にすごく幸せを感じています。言葉にするのが難しい!この辺はもう少し、また別の機会に言葉にしたいなって思っています。

行けないのが当たり前だったコンサートに、行けてしまったからには今後、私は自分の欲深さに溺れたり、そんな自分が嫌になったりすることもきっとあるんだろうな、と思います。その都度、この日受け取った幸せがいかに大きかったかを、自分には思い出してもらいたいな。これを書いたことには、そんな願いも込めました。

さて、年末です。すごく嬉しいことに、年の瀬まで私の好きな人たちはテレビに出ていてくれるそうで。今年も好きだったなぁ、って思いながら年を越せるのがすごく幸せです。来年もそんな年末になるといいな。

それでは、ここまで長々とお付き合いいただきありがとうございました。
寒さが厳しい季節となりましたが、お身体ご自愛ください。良いお年を。

消えた初恋という救い。しなやかな強さと優しさに寄せて

※このブログは2021年10月10日にnoteにて公開した文章を転載したものです。


※このnoteには漫画、そしてドラマ「消えた初恋」のあらすじや、予告で取り扱われている程度の内容を含みますが、ネタバレにならないよう配慮しています。


こんな事をしている場合ではないけれど、優しくて暖かくて泣きそうなものを受け取った、この感謝にも似た感情をどこかに書いておきたかった。久々にnoteにログインしたものの、言葉がうまくまとまらない。

「消えた初恋」という作品に出会った。

応援していたアイドルが、素敵な漫画に出会わせてくれた。


私は箱推しのSnowManファンだけど、目黒くんの担当ではない。BLはそこまで読むわけじゃない。当事者意識が持てなくて、恋愛ものでは胸キュンできない。ドラマは年に一本も追えない。

そんな私がどうしてこの作品にこんなにもハマったのか。時系列順に一つずつ書いていく。

自分にとって大事な何かを、否定されたことのある人。そのせいで、それをまっすぐ愛する事が怖くなってしまった人。
そんな誰かに、この作品が届いたらいいなと思って。

1、作品との出会い

SnowManの目黒くんがドラマに出る、ということからこの作品を知った。なにわ男子の道枝くんと出る恋愛ドラマと聞いて、2人が1人の女の子を取り合う話だと思っていた。後から知って驚いた。目黒くんは道枝くんの相手役だった。

ちなみに自分は、BLは勧められれば読む程度。何個か好きな作品もある。「君には届かない」という漫画は友人に勧められてハマった。昨年春には知り合いの勧めで知った、タイのBLドラマ「2gether」にハマっていた。

ただ、自分の推しがそういった作品に出るとは思っていなかったので驚いた。

ジャニーズがBL、と聞くと私にとって記憶に新しいのは宮田くんと玉森くんの「BELOVE」や、大倉くんが出ていた「窮鼠はチーズの夢を見る」など。
デビュー直前の道枝くんを、なかなかトリッキーなドラマに出すんだな……と思っていた。

だけど、調べれば原作は、所謂BL漫画とは少し違っていた。掲載誌が少女漫画誌別冊マーガレット」で、目黒くんが演じるキャラの井田くんも、道枝くんが演じる青木くんもどちらもどうやら自認は異性愛者。青木が片想い中の女の子のためについた嘘のせいで、井田が、青木は自分の事を好きなのだと誤解することから始まるラブコメだった。

どうやら可愛らしい話みたいだけれど、自分は勉強が忙しくてそれどころでは無いので、あまり追う気はなかった。

2、意識の変わり目、そして原作との出会い

受験生、そんなにずっと頑張れない。
そんなとき、消えた初恋のPR動画はちょうどよかった。なにしろ、短くて顔がいい。
3分程度の予告に顔がいい人たちがぎゅっぎゅと詰まっている。毎秒誰が映っても顔がいい。余談だが私は福本莉子ちゃんの顔がめちゃくちゃ好き。橋下さんのグッズが欲しい。
そういうわけで私にとって完全な癒しアイテムとなっていた。

そんな時、ドラマ放送直前に上がった動画、「青木づくし」と「井田づくし」。1人ずつにフォーカスした名場面集のようなもの。

これが私の認識をガラリと変えた。

恋している顔の2人が、そこにいた。
可愛いだとか、愛おしいだとか、切ないだとか、そういう顔をしているシーンがあった。

これは恋の話なんだな、とその時初めて思った。

失礼ながら、私にはそれまで「BLラブコメ」として茶化すような気持ちがあったと思う。茶化す、は違うかもしれないけれど、ともかくそんなに繊細に、視線や手つきに変わりゆく気持ちを乗せるような、そういう見せ方をする作品だとは思っていなかった。
壁ドン、床ドン、予告にはなかったけど顎クイとか、そういう見せ場が沢山ある賑やかな話だと思っていた。

違った。画面の中の彼らは繊細かつ真剣に恋をしていた。

その瞬間、私の作品への興味はグッと強くなって、時間を捻出してこの作品を観ることを決めた。

原作を読んでおきたいなと思って、しばらく放置していた、待てば無料で読めるタイプの漫画アプリを起動した。消えた初恋は、ドラマ記念で一巻が無料で読めたので、時間があるときに読もうと決めた。

そしてそのタイミングは意外と早くやってきた。


3、作品がくれた救い

10月9日。消えた初恋の放送日。
私にとっては何もできない日、つまりワクチン接種の翌日。
ちょうどいいのでドラマまでに、原作漫画を読むことにした。

そこには、ただひたすらに優しい世界があった。
青木は、「イダくん❤︎」と書かれた消しゴムを茶化さないし、馬鹿にもしない。他の誰かに話もしない。
加えて、消しゴムに書かれた文字を見てしまった井田も、戸惑いはするも青木の気持ちを否定したりはしない。「お前の気持ちは、なかったことにしなくていいんじゃないのか」という台詞が、本当にかっこいい。
その上、クラスメイトの男子に告白されたというのを、誰かに話したり笑ったりもしない。
女子からの告白を、馬鹿にしてネタにする男子だって多いのに。

消しゴムを冷やかさない青木も、告白を(勘違いであることは置いておいて)真剣に受け止める井田も、そしてその後の話を読んだ人にはわかると思うが橋下さんもあっくんも、とても優しくて軟らかい。

そこにある恋を、誰も否定しない。

これは漫画だから現実じゃない。でもこのお話が、少女漫画誌に載っていて、他の恋愛ものと一緒に並んでいて、多くの人に読まれている。そう思うと勝手に、救われたような気持ちになる。

突然話が変わるようだけれど、私は高1から高2にかけて、同性の先輩に恋をしていた。

自分はレズビアンではない。男の子と付き合っていたこともある。じゃあ、バイセクシュアルなのかと聞かれると、それも自分ではまだわからない。その人だから好きになった、好きになった人の性別がたまたま私と一緒だっただけ、という感じ。

何もかもわからなかった。自分のことが恋愛対象ではない相手を想うのは、何が正解だかわからない。好きな相手を聞かれても答えられない。人に相談するのも難しい。本人の口から出る好みは、自分と何一つ合致しない。雑誌に載っているモテるメイクや服は全て男性に向けてか友人に向けてのもの。恋の歌も恋の話も、共感する程に疎外感を感じる。疎外感を感じれば罪悪感も感じる。だって、誰も悪くないから。

仕方ないと思っているし、それが当たり前だと思う。物や仕組みの多くが、人の利き手は右手だという事を想定して作られているのと同じ事。
珍しい、はそれを認識するまで「見えない」存在だから。
でも、わかっていても寂しいものは寂しい。

だから
今、このお話が、この2人の恋が、「恋愛」として少女漫画誌で同列に扱われているんだということ。それをジャニーズという、大手事務所の男性アイドルが演じるということ。

漫画を読んでからドラマを見た。丁寧に作られた漫画は、丁寧にドラマにされていた。きっとたくさんの人が関わっているだろうに、そこに雑な感じが少しもなかった。

つまり。関わった、そしてそれを受け取った多くの人に、この2人の恋が恋として「見えている」ということ。

それがものすごく自分にとって、上手く言葉にはできないけど、嬉しいことだった。

多分私は、自分で思っていたよりずっと寂しかったんだと思う。
保健の先生がLGBTについて授業をした時、「左利きの人と同じくらいの割合で世界には存在するから、"君たちもそういう人に今後出会うかもしれない"」と、悪気なくそして当然に"そういう人"はここには居ないと言外に示された時も、私が男の人と結婚して子供を産むと思って疑わない親戚に「あなたが子供を産んだらこれをあげようね」と赤ちゃん用の着物を見せられた時も、バラエティで男性同士の距離の近さや発言を「妖しい」やら「ソッチ」やらの言葉で茶化しているのを見た時も。
多分ずっとずっとずっと、辛かった。

私のことは、私みたいな人のことは、誰にも見えてないんだな。そう思うたび悲しかった。
仕方ないとも思っていたから、悲しさを少しずつ1人で消化するしかなくて。

でも…見えてる人がいるんだ。

多くの人にとってこの恋は、身近にはありえないファンタジーかもしれない。でも大体の少女漫画がそうだろうと、私は思う。
あるかもしれないけど、多分自分の身には起こらない。壁ドンも、腕枕も、カーテンに隠れてのキスも全てファンタジー。でも、あり得ないとも言い切れない。
少女漫画がそういうものだとして、「あるかもしれない」の一つになりつつあることが嬉しかった。

だって、こういう作品があるなら、これから先の時代を生きる若者達は、自分の中に生まれた気持ちをあり得ないで打ち消さずに済むのかもしれない。心無い否定の言葉を打ち消していけるのかもしれない。
好きでもいいんだ、と思える人が増えたなら、それはなんて幸せなことだろう。

こういう経験は実は二度目で、CHICOwithHoneyWorksさんが「醜い生き物」という曲をリリースした時が、一度目。女の子同士の恋愛を描くようなMVで、それまで「センパイ」や「今好きになる」に自分を重ね、でもどこか重ねきれずに寂しかった私は動画を見て泣いた。

それが、この作品が存在することによる救い。

4、私の話と、彼らがくれた救い

先述の私の恋について、もう少し話したい。

当時、どうしようもなく好きだった。でも伝える気は無かった。望みなんて全く無いと思っていたし、先輩と後輩として築いた今の関係が壊れるのが怖かった。

秋頃に、先輩には彼氏が出来たと聞かされて、私は頭から水を浴びたような気持ちになった。
わかっていたはずなのに、そうか、やっぱり隣に居られるのは男の人なんだと、そう思い知らされた。

思い上がっていたのだと、言われた気がした。
やっぱりいけなかったんだと、そう思ってしまった。

だから私は一切の気持ちを封印した。先輩に対しての憧れ、興味、慕情。後輩が先輩に対して抱く「普通の感情」だと思うこと以外の全てを封じ込めた。
気がついた時には、私は空っぽになっていた。元々自分がどう先輩に接していたのかも分からなくなってしまった。

分からなくなっている間に、私は一年の無理が祟って倒れた。
倒れている間に、コロナが流行りだした。

学校は休みになって、引退大会は中止になった
学校が再開して数日後に開いた会をもって、先輩たちは引退した。

分からなくなった「元々の距離感」はそのまま思い出せず、よそよそしい距離のまま先輩を送り出した。

私の気持ちは、箱にしまって封じ込めて、そのまま鍵を失くしてしまったような。そこにあることがわかっていても、どうしようもない代物になってしまった。
抜け殻のようになったまま、毎日を過ごすうちに、先輩は卒業していった。

そのまま無かったことにし続けて、自分の気持ちが風化するのを待つのだと、もう忘れるしかないのだと、そう思っていた。青臭い、子供のバカみたいな妄執として片付けられる日を待つしかないのだと。


だけど

この作品を読んだ時、ああ、それでもあれは自分にとってちゃんと恋だったんだと。やっと、認めることが出来た気がした。

彼らがあまりにも自分の気持ちにまっすぐで、一生懸命だから。それがあまりにも可愛いから。愛おしいから。
そう思えるなら、私は私の過去も、一生懸命恋をしていた事実として愛していいんじゃないかな、認めていいんじゃないかなって。

認めたからって、あの人に告白できるわけでもないし、あの人と付き合えるわけでもないし、私とあの人の関係は何にも変わらないけど。

それでも。あの人の背中を追いかけていた時間やあの人に焦がれていた時間を、「馬鹿だったと恥じて忘れるべき黒歴史」や「若気の至り」とか、「いつかの笑い話」にしなくていいんだな。「恋」だと思って大事に抱きしめていてもいいんだなって思えた。

そのことを、全ての人が認めてくれるかはわからない。そうあるべきだとも思ってない。
あの作品の彼らのように、自分の気持ちに素直になって誰かに打ち明けたり、思いを告げられたからといって、上手くいくとは限らない。リスクも孕むし、拒絶される可能性もある。

それでも、それでも私は、私だけは。この恋を否定しなくていいんだと思えた。かき消さなくていいんだと思えた。
私にとっての素敵な思い出、私にとって忘れられない人、私にとってかけがえのない恋。

だって、あんなに人を好きになったことなんてなかった。あんなに誰かに興味を持ったことはなかった。あんなに誰かに憧れて努力したこともなかった。あんなに誰かのそばにいたいと思ったことはなかった。自分のコンプレックスを溶かすような言葉をくれたのも、初めてだった。
声を聞くだけで、心の温度が上がること。
触れられた手を洗うとき、勿体なく思うこと。
流れ星や虹を見たとき、見ているかなと思うこと。
全部あの人が教えてくれた。

たまたま女の人だった。
勇気が出なくて、伝えられなかった。
だけど、一生懸命、精一杯、全身全霊好きだった。

せめて私くらいはそう思っていいよね。私の気持ちは「無かったことにしなくてもいい」よね。

そう思わせてくれた。


多分、なんだってそうなんだと思う。
たまたまアイドルでも、たまたま二次元でも、たまたま音楽でも、なんだって。自分にとって本気なこと、真剣なこと、真面目なこと、人生を変えてくれた何か。
好きなもの、夢、目標。進みたい学部、大切な思い出、大好きな食べ物…

それらが、他人にとってはそれほど価値があるように見えなかった。または、他人からは批判される対象だった…という事は生きていると度々ある。「なんでそれなの?」と笑う人は沢山いる。
私は18年しか生きてないけれど、今までだって散々そう言われてきた。自分の行動のせいで迷惑をかけるわけでもない相手に。でも、そういうことがあった時、


私にとって大事だから。
好きだから。かけがえない物だから。


そう言い切って愛する勇気を、優しさを、まっすぐな彼らがくれた。

自分にとって大切な物は、他人からどう見えようと蔑ろにしちゃいけない。無かったことにもしなくていい。


井田くんと青木くんの今後に、何があるのかはわからない。
変わりゆく彼らの距離を、冷やかす人も、馬鹿にする人も、否定する人も世界にはいると思う。
もし彼らが想い合い、ずっと一緒にいたいと思ったら、きっと沢山のことを乗り越えないといけないんだと思う。
彼らの家族や友人が、みんな受け入れて祝福してくれるとは限らない。日本の今の法律じゃ、彼らは愛し合っていても結婚できない。
それでも彼らにとってお互いが、迷うことなく大事でかけがえのない物であるなら、それだけは誰にも奪えない「幸せ」って言えるんだろうな。

他人に否定されても、奪われない「幸せ」
否定されないなら何よりいいけど、それが叶わないなら、その「幸せ」だけは自分で蔑ろにしちゃいけない。

私もそんな「幸せ」を一つ一つ大切にしながら、自分の気持ちにまっすぐ素直に生きていきたいなと思った。

優しさと強さを教えてくれてありがとう。
「消えた初恋」漫画とドラマの両作品、そして、愛おしい彼ら全員に明るい未来がありますように。

追記

とうとう原作漫画を全巻買ってしまいました。紹介したいシーン、救われたシーンはここで触れたよりもたくさんたくさんあるのですが、ネタバレになってしまうので紹介は控えます。改めて、優しくて素敵な漫画に出逢えて幸せです。彼らが受験勉強を頑張る姿に力をもらいながら、私も頑張ります。

岩本くんの言葉に救われた話

※このブログは2020年9月13日にnoteにて公開した文章を転載したものです

 

こんにちは!!noteを更新するのは久しぶりな気がします…スノ担の皆様、連日の供給の嵐の中いかがお過ごしですか?どこから振り返ればいいのかわからないけど、9月に入ってからは季節外れの雪どころか雪崩では?というほど…アツく語りたいことはたくさんありますが、今回は昨日の「いわさくらじらー」の中でこの言葉に感動した…という話をしたいと思います。珍しく結構真面目です。

では行ってみよう!

先週告知された時点でオタク大歓喜だったいわさくのらじらー。最近の岩本さんはオタクもびっくりするくらいに二言目には佐久間佐久間佐久間…もはや口癖か?ってくらいですよね。一方で佐久間さんが岩本さんに対して結構塩対応なのもまたオタクを喜ばせる魅力の一つ。そんな2人が生でラジオだなんて………私も嬉しくて全裸で踊り狂ってました(嘘です)

そうして期待通り、最初から甘甘で始まった昨日のラジオ。トンデモ企画のヒカルバニア村や遅刻の言い訳研究所、ベタ甘な褒め合い企画を経て始まったのが「オレに話してごらん…?対決」のコーナー

それまでに萌えポイントがありすぎてその頃にはもう私は墓に埋まっていました。だからこそ思いがけなかった。これからどんな萌えを投下されても良いようにとは身構えていたけど、そんな言葉にいきなり救われるとは思わなかった。

聞いた人はわかると思いますが一応説明すると、「オレに話してごらん…?対決」というのは、岩本照くんと佐久間大介くんが1週間ぶりに会った彼氏になりきってリスナーの悩みや相談を聞き、元気になるメッセージやアドバイスをするというもの。

そこで岩本くんが引いた相談は、「写真写りが悪く、いつもぎこちない笑顔になってしまう。どうしたらアイドルの2人のように自然に笑えるようになるのか?」というもの。

対しての岩本くんの返しが、

「 自然な笑顔かぁ…でもそういうことを考えていない時の君はとても自然な笑顔をしてるよ。

記録じゃなくて記憶に残る笑顔をして欲しいなって思うよ。」

(公式の文字起こしツイートがこちら↓)

驚いた。笑顔のみならずその姿を写真や映像という"記録"に残してナンボ…に見える、アイドルという職業に就いている彼がそんなアドバイスをしたことにも、その場でそんな言葉が出てきたことにも…驚いた。

相談に対してのアドバイスとしては若干破綻しているのかもしれません。大まかに言えば「どうしたらいい?」という相談に対しての直接的な解決策とは言い難い。だけど、響いた。自分が好きで好きで仕方ない人からのその言葉が。相談者でもなんでもないけど、少し涙が出るほどに胸に響いた。

少し私の話になってしまうのを許して下さい。さして少なくない悩みなのかもしれませんが、私は容姿に結構なコンプレックスがあり、人から写真を撮られることをとても苦手としています。褒められることも増えた今も、人から撮られた写真を見て「人から見た自分、こんなにブスなんだ…」と落ち込むこともしばしば。

なので、そこで「そんなことないよ」なんて事を言われたとしても、何も響かなかったと思います。だって何をどう考えても写真に写っている自分は可愛くないから。ぎこちない笑顔も高くない鼻も何もかも、私が思う「綺麗」とは程遠い。そう思えば思うほど、写真に写る笑顔は引きつったものになっていって。そんな自分をそんなことないと言われても、「そんなことあるから」としか思えない。

だから、写真に写っている私が、私にとって綺麗な物じゃなくても、誰かの瞳に映る私は、私が思っているより幾分かマシなのかもしれない…ということは考えたことがありませんでした。写真に写っている私が紛れもなく本物で、誰の目からみても"こんな顔"なんだろうとずっと苦しく思っていました。"こんな顔"が少しでもマシになるようにダイエットやメイクをするけれど、努力の割に効果が無いように思えて辛くて。いくら人に褒められて、可愛いと言われて嬉しく思っても、写真を見るたびに「可愛いわけなんてないのに」と我に帰って落ち込んで。そんな自分が嫌になって、「なんでせっかく褒めてもらえたのに喜べないのかな」「いつになったら私は自分のことを好きになれるのかな」と辛くて。

そんな私にとって、

誰かから見た自分は素敵かもしれない。

ということはとても新しい視点で、盲点で、救いでした。大袈裟に捉えている自覚はあります。彼自身でない限り彼が何を思ってこのアドバイスをしたのかはわからないということも理解しています。それでも、彼の口からああいったアドバイスが出たことが嬉しかった。人から見られる自分を嫌というほど意識するであろうアイドルの彼が、相談者に対してあのアドバイスをした事が。

加えて、彼自身が、人…ファン、つまり彼を好きでたまらない私たちにとって誰がなんと言おうが素敵に見えているという事を、ちゃんとわかっているからああいう言葉が出せたんじゃないかと思えてならなくて、それが私にとっては嬉しかったんです。自分に自信を持つことができない私にとって、努力で裏付けされた自信を持ってパフォーマンスに挑む彼は憧れだから。改めて嬉しくて、改めて好きだと思って、改めてこの気持ちを伝えたいなと思いました。

側から見ればたかだかラジオ内のコーナーで、そこまで真面目に受け取るような物ではないのかもしれません。ただ、私はまだ彼のファンになって日が浅いけれど、彼のことを、今までの発言からそういう相談一つとっても適当なことを返さない_______もはやファンが「真面目すぎでは?」と置いていかれるほど________真面目で、マジレスの鬼とも言える人だと思えてならないので、つい馬鹿真面目に受け取ってしまうのです。

さて、長くなってしまいましたが、そういうわけでまた一つ、自担岩本照さんの言葉に救われてしまったという話でした。テスト期間に入るたびにケアしている時間なんてなくなって、髪の毛がゴワゴワになってしまう自分のことも、今日から少しだけ愛せる気がします。

記録よりも記憶に残る笑顔を。

病は気から、沼はコココから

※この文章は2020年7月24日にnoteにて公開した文章を転載したものです

 

Snow Man単独ミリオンおめでとうございます!!!

嬉しい!!!!どれだけ凄いことなのかわかってるようでわからないでいたけど、私もジャニーズ以外は基本サブスクで聴いてる現代っ子なので、CDがこんなに売れるというのは本当に凄いことなんだろうな……

ていうか、半年で百万売れるって凄くない?ざっと180日くらいでしょ?え、1日あたり6000枚くらい売れてる事になるよね??

…ザル計算で

15秒に一枚売れてるってこと?

すごい。私が授業一コマ受けてる間に約180枚D.D.売れてたってすごいよ。怖。授業受けてる場合じゃない

いや改めてとんでもない速度で走っていくグループを好きになっちゃったもんだなぁ。

だから、というわけではないですがなんかいいきっかけかなと思ったので、ずーっと文章にまとめてみようと思っていた自己満ブログをここに書こうと思います。


SnowManの皆さんのことを好きになったきっかけについてです。いわゆる沼落ちブログ。
需要無いんじゃないかなーなんて思っていたけど、彼らに救われた人がここにも一人いたんですということを書いておきたいなと思って。



まず、私がSnow Manを知ったのがいつだったのか。これは明確に「ここ」っていうのが無い。

私は母の影響で小3の頃には既存曲ほぼ覚えた状態で嵐のLiveに行っていた、ジャニオタの英才教育を受けて育った生粋のジャニオタなんです。ガッツリ事務所担。ラウと同い年にしてジャニオタ10年選手一歩手前。

でも、Jr.に手を出した事は無かった

多分、数年前まではJr.って今よりずっと推しにくかったと思う。今みたいに配信もYouTubeもIslandTVも無かったし。(…ていうかそもそもジャニーズがネットにバンバン進出するようになったのも最近の話じゃん?ちょっと前まで雑誌の表紙とか全部かまいたちだったよね??)

とにかく入り口が狭かったと思う。私はJr.=バックの子たちという印象しか無かった。

そんなわけで、Jr.の事は何人か…それこそスクール革命出てる高地くんと、強火大野担の林くんくらいしか知らなかった。だからこそ、一昨年とかその前から「なんか最近Jr.の露出増えてるなすげーなー…」とは思ってて。テレビにも出るし、YouTube始めたらしいし。その中でSnowManの名前も知ったんだと思います。「大きいJr.の子たち」って認識でした。Snowってつくもんだから、昔慎太郎がいたスノープリンス合唱団とごっちゃになって「え!?みんな大きくなったね!!??」なんて勘違いしてた。チガウ
それが多分、2017〜18年くらいまでの話。


2018年9月16日
その日は

「嵐のユニット曲を歌うグループがいるらしい」

「そこで大野くんの声が聞こえるらしい」

ということでいつもは見ない少クラを録画していました。(ハイハイちゃんが踊ってるのにガッツリ大野くんの声がするの若干シュールで面白かった)

そのまま少年忍者が踊っているところを一緒にぼんやり見ていて、母が徐に発した言葉。


「なんかめっちゃダンス上手い子いない?」


なんだと???と目をやってすぐに気がつく。アレや!あいつや!!!

「………脚なっっっっっっが!」

いやそれだけじゃない。何あれ誰、どこの子よ。一人明らかに頭身も動きも違うよ?????ジャニーズアイドルダンシングしてるきゃわわな男の子たちに混じってる1人だけ背の高い子、え、誰??何??なんでここにいる????
どこの世界から迷い込んだ??

とにかくその子しか目に入らなくて、最早セルフソロアングル状態。画質の悪い過去映像からバックの大野智を見つけ出す訓練を受けてきた母と、大所帯グループに推しを持つ娘がその能力をフル動員してその子にロックオン。(怖)

出てきたら見逃さないように、と待ち構えていた私たちがその日目にした名前、そう

村上真都ラウール

長い!!!表示された名前の枠が1人だけ横に長い!!!!真に都ってなんて読むの??よくわからないけどとにかく君ラウールって言うのね覚えた!!!一発で覚えた!!!!


放送が終わってから調べてみると、Jr.の彼はファンレターを一生懸命返しているそうで、ほほう…と好印象。


しかしながらその時はそれだけで、特に彼を応援しようとかいう発想にはなりませんでした。Jr.を推すって選択肢が自分には無かったし、何より受験生だった!


2019年年明けごろ
Jr.のとあるグループにメンバー増員、ということがあったらしい。

興味本位で調べてみて、親子で驚愕

「ラウール…ってさ」

「うん、多分、多分だけど私の記憶が間違って無い限り」

「「あの時の子だよね!?」」

忘れかけていたが一度覚えたら忘れるはずもなかった名前に再会してびっくり。ひょえええええええ。あの時の子じゃん!マジか私と同い年?ひょえええええええ。
とまあひとしきり驚いて、やっぱりそれでおしまい。ていうか普通に受験期真っ只中(一月)だったのでそんなこと言ってる場合じゃなかった。


時は過ぎ、春。私はめでたく高校に入学しました。

めちゃくちゃ自由な学校なので自分の趣味を隠すなんてこともなく、ジャニオタ全開!(自己紹介で既にみんな自分の推しについて言ってた。ヤバ)
ジャニオタの友達もできました。以下阿部担のAちゃんとします。彼女ともう1人の友達からよく聞く名前の一つに、SnowManがありました。


ラウールくんに関しては、TGCのランウェイが話題になっていたのを母と目にして

「えっ…?」「……垢抜けたねぇ…」「自信がついたっていうの…?表情が違う…」「同い年だって…」と2人で息を呑んだ記憶。
Ride on timeも番組自体が好きだったので録画して(マジで過去のミラクルに感謝)見ていました。

なのでこの時点で私からしSnowManは「進化が凄いラウールがいる、太鼓を叩くタッキーの後継者たち」

しかしそれだけきっかけがあっても興味を持たなかった。Aちゃんが「今日現場なの〜!!」と制服に私物の緑色のリボンをつけて学校を秒で去っていく後ろ姿を見送ってもなおSnow Manに興味を持たなかった私に声を大にして言いたい

お前はバカか

せめて話だけでもちゃんと聞いておけば…YouTubeの一本でもその時に見ていれば…もっと早くに……うう…
なんでそれくらいのこともしなかったか。それら、要領の悪い私にとって、高校での生活がクッッッッツハードだったからです。あとは、部活が楽しすぎてそのことばかり考えていたのと、コスメオタクをしていてお金もなかったので、とにかく新しい推しを作る気がありませんでした。


そんなこんなで夏。

とにかく忙しかった。
SnowManがサマパラやってたような頃、私は部活部活課題課題の毎日で、数えるくらいしか遊びに行けない生活をしてた。でも充実してたのは確か。
充実していたからこそ、音楽の日を「噂の腹筋太鼓ってこれか〜!」「真ん中の人の脚上げすげぇ!!」「なんか…デビュー組召喚の儀みたいだな…」なんて楽しんでも、zipでメキホを踊る姿を見ても(ハマったあと、ストライプ衣装を見て既視感を覚えてリアタイしていた事が判明)興味を惹かれる事がなかったのかもしれない。正直、現実だけでキャパオーバー。(音楽の日に関してはAちゃんに見てね!と言われた最推しグループだというHiHiに気を取られてたのもある。みじゅ可愛くてびっくりした。)
そんな時、スノストデビューの話を聞きます。その前から、Jr.単独ドームの話を聞いて「凄いなぁ!」と、Jr.黄金期をリアルタイムで知っている母と言ってたので、とうとう新しくデビューかぁ、と思いました。
あ〜Aちゃんが好きな子と、ラウールくんがいる所じゃん。おめでと〜程度の認識。事務所担なので、その頃(というかそのあたり数年にかけて退所だの脱退だの解散報道だの)事務所も色々あった中で、めでたいニュースが聞けて嬉しいな。ご祝儀に一枚くらいデビュー曲買うかぁなんて母と話したのは覚えてます。
しかし、まだハマらない。

正直みっちーとラウールが青春アミーゴやった事の方が興味深かった。何その新時代の幕開け感すげぇ…(小並感)って思って。

この頃の私は部活の大会に向けててんやわんやしててそれどころじゃなかった。
夏休み明け、友達におめでと〜!と言ったのはかすかに覚えてます。

どうでもいいけどこの頃まで私はSixTONESをシックストーンズと読むと信じて疑わなかった。


そして、何もないまま秋が過ぎて冬が来ました。学生の一年って超早い。秒。
冬ごろ、デビューの詳細を聞いて

SixTONESのデビュー曲YOSHIKI!!!!????SnowManはHIKARIさん!?!?!?

羨ましい!!!!

と大興奮だった。多分ここでグンと興味が湧いたんだったと思う。
YOSHIKIさんがジャニーズに楽曲提供なんて、単純に興味が湧くし。
ってか、え??HIKARIさんですよ????他のデビュー組のファンをしていたからこそめちゃくちゃ羨ましかった。sugarじゃん…Fake itじゃん…AinoArikaじゃん………良い曲に決まってるじゃん………
期待値MAXで迎えた年末のベスア。
銀髪ラウール君をしっかりと認識したのはこの日が初めてだったかも。いやぁーーーびっくりした。ハリウッド女優か???っていうのが率直な感想で、この言葉そっくりそのまま友達にLINEで送ったな。

そんなんで曲始まって感想はやっぱり

羨ましい!!!!

でしたね。めちゃくちゃかっこいいしめちゃくちゃ耳に残るじゃん誰?HIKARIさんに作ってもらおうって言った人。天才じゃん!ってか困る!!授業中ずっと頭の中ダンシングダイナマイトしてる!!やめて!!??耳に残る!!

長年ジャニオタやってるからこそデビュー曲がどれだけ今後歌われるものになるのかはよぉーーくわかっていたのでマジでめちゃくちゃ羨ましかった。硝子の少年とシンデレラガールに並ぶ羨ましさだった。

そんな感じでした。読んでたらわかるんですけどこの時点で、デビュー曲に関しては興味があっても、彼ら自身に対してはまだ興味が無かった。ラウール綺麗だなくらい。他の人は阿部ちゃんとアニオタの子とSASUKE出てた人しかわからん。

とはいえなんだかんだ、年が明けるまでは見かけたら見てたました。ジャニオタってこわい。ジャニーズみんなまとめて自分の仲間だと思ってる節がある。怖。

D.D.マジでいい曲だな、とラウールのコココが進化していく様をぼんやりと眺めつつ、少しずつ一人一人を認識していきました。ラウールのコココと言えばMステでニコッて笑ってウインクしたの見て成長速度に腰抜かした。今も昔も同い年とは思えない。

そんな頃の、まだ名前もうろ覚えのメンバーそれぞれへの印象は
佐々木蔵之介さんに似てる歌が上手いとっくり」➡︎しょっぴー
「めっちゃ元気でちっちゃい明るい髪の宮田君の友達」➡︎佐久間さん
「SASUKEで筋肉で太鼓のリーダー」➡︎照くん
「大学院卒で、尊先が翔くん」➡︎阿部ちゃん
「亀ちゃんに憧れてる人」➡︎舘様
「知念に似てる」➡︎ふっか
「元宇宙の黒髪」➡︎めめ
「関西の子」➡︎康二くん
「同い年のハーフのめちゃくちゃ脚長い踊れる美人」➡︎ラウール

この話どうでもいいんだけど知念とふっかさんってちょっと似てません??初めて見た時親子でそう思ってた。今はあんまし思わない。謎。

話を戻します。
この印象がアプデされるのが、嵐にしやがれにスノストが出た回を見た時です。
知念に似てる人はクレーンゲームが得意なダンベルで、ダンベルと筋肉の人は凄い信頼があって、シンメといえばグループ内に幼馴染みがいて、宮田君の友達はアクロバットが得意らしい。あとなんかおでこで卵割る子とリンボーダンスが得意な子がいる。

…っていうか話面白いな???


と思って、YouTubeがあるらしいと聞いて見だします。とうとう。D.D.とカップリング曲(題名の読み方がわかってなかった)のPVを見たり、D.D.のマルチアングル観賞会を見たりしてました。なるほど、阿部ちゃんはあざとい担当なのか。ソロアングルを褒められて照れるラウール可愛いな。保護したい。

しかし、Jr.チャンネルには気がつかなかった!!!バカ!気づけよ!

そんなこんなで、デビュー日が来ます。
学校に行く前に、zipに出てるスノストを見ていました。なんか「嬉しい!楽しい!大好き!」って感じにめーーーーちゃめちゃ嬉しそうなのが伝わってきて、ファンでもないのに自分もすごく嬉しくなった。今から考えるとこれって本当に凄いことだと思う。彼らには、彼らにそこまで興味が無い人にも、何かを伝える力があるってことだから。
「よかったねぇ〜」と祖母のような気持ちで学校に行き、友達をお祝いして、それが転機になりました。

昼休み、お弁当を食べていたらスマホ片手にAが

「はっ!!!?????コココガチャ阿部やん!うーーーーーわあざと!!!!」

と、スマホ片手に発狂。そこで私は疑問に思った。


「こここがちゃ???」

コココガチャ、とはなんぞや。あざとい阿部にキレる阿部担の友人曰く、2番の「ここここここここばーん!」のところで唇に指を当てる仕草をカメラに抜かれるのは誰だ…!?というワクワクドキドキなランダムなことを指すそう。え、じゃあ他の人のこともあるの??と聞くとそうだというA。

「えっっ、じゃあ岩本君もやってるの?」

ここで私がなぜ、ピンポイントで、岩本くんのコココに食いついたのかはいまだに謎。マジで永遠の謎。多分死ぬまでわからないし死んでもわからない。何の運命???

多分だけど筋肉パパだと思ってた岩本くんがコココをやる意外性に興味が湧いたとかそんなんだった気がするけど真相はわからない。○○も△△もやってるよと何人か名前を挙げられても食いついたのは岩本くんだけだった。

息を整えたAちゃんに、ああそうこれこれ、とそれぞれのコココをまとめた画像を見せられ、衝撃が走る。

「えっっっ待ってえっっ、、、ちょっと待って待ってえ………!?」

色気!!!!!!!!!!とんでもねえ色気!!!なんだこれは!!!!!!!!危険な香りがする新手の薬物?????!!!???

青っぽい照明の中少し目を細め人差し指を唇に当てる姿。長くて骨っぽい指、初めて認識した二重のライン、目に少し影を落とす前髪、その全てが

刺さった。


(Music fairのコココガチャの画像だったと後で知りました。)
かつてAに「岩本さんあのビジュアルでタピオカとチョコ好きでシルバニアファミリー集めてるんだよ〜☺️」って言われても「へぇ〜意外」くらいだったのに。「可愛いパパだな」としか思ってなかったのに。

えっっっっめっちゃ……い、い、色気……


その後、これは沼に落とせる…と確信したAにはそのコココの動画を見せられ、Aの姉経由でAに見せられた数多の画像によって見事に沼にズドン。
今から考えるとAのお姉様のセレクト天才すぎる。そして慈悲がない。ananとsodaは致命傷負わせる気しかないよ???????殺す気で来てるよ???

殺してくれてありがとう!!

というわけで1月22日、記念すべきデビューの日に一人のスノ担になりました✨

そんなこんなで帰宅後、興奮冷めやらぬままレコーダーを漁ってみるとSnowMan関連の録画が出てくる出てくる。
件のmusic fairすら録画してあった。いやマジで何で??予知?????

であの人たちやばいじゃないですか。きっかけさえあればその後はこっちのもんだと言わんばかりにギャップに次ぐギャップ、漫画でも「設定盛りすぎ」と言われそうなキャラクターや関係性に、エモすぎる歴史の数々。
二次元もかじってる人間なのでハマらない訳がなく、当時のLINEを見返すと23日の時点で母に

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いやほんと軽率。でもありがとう思い切りよく沼ってくれて。

そのままの勢いで24日はスッキリを予約し、26日にはFC会員になった上で9時間生配信を視聴。

あんだけ忙しいって言ってた私が9時間配信見るって相当ですよ???映画の2時間すら長いなって思うくらいなのに。

そして皆さん仰るとおり9時間生配信が沼の底の方まで突き落としてきましてな。めめこじ愛してるゲームは「えっ、オタクの妄想具現化してない…?」と二次元にも足を突っ込んでるオタクなので大混乱し、何度D.D.踊ることになっても全力笑顔でマイナスなこと一つも言わない佐久間くんには感動の涙を流し、さくこじの気遣いに惚れ、眠るしょっぴー(5さい)を保護し、1人だけフォルムチェンジをとげる岩本さんは果てしなく恋で、ぜってぇ売れてやると言った阿部さんには震えました。その他各メンバー可愛いかっこいい凄いのオンパレードだし、階段後の佐久間さんソロD.D.に結局みんな参加するの本当好きだし、仲良いし、映ってないと思ってるところでも放送事故も起こらないってヤバくない??眠いとか疲れたとか無いの??私なら言うよ???ほんと、休み時間の度に家に帰りたいって言ってる私とは多分構成原子からして人間の作りが違う。

というわけでコココに落ちて4日ほどで既にもう沼の底。その後動画を見漁ったり、友達にいろいろ見せてもらったり、教えてもらったりして「さっき底だと思っていた場所はなんだったの?」というくらいの沈み方をしました。

みんなの頼れるママポジションだと思っていた苦労人最年長ふっかさんには、「みんな『リアコ』って言うけどちょっとわかんないな…」なんて思っていたのに、友人宅で見た18歌舞伎のメイキングで「ヴァッ…!?リアコじゃん深澤先輩…」と見事に撃たれた。
アニメが好きでいつも元気なアクロがすごい人だと思っていた佐久間さんには、その人柄に感動させられつつ、常に可愛いのにパフォーマンスではひたすらにカッコよくそして時々儚い姿に心を奪われた。
頭がめっちゃいい人だという認識しかなかった阿部ちゃんには、あざと可愛いの裏にとんでもない野心を隠し持っている事実に震え、学生として目標とする1人になった。
静かな人だな、ロイヤルってどういうこと?と思っていた宮舘さんには、「いやマジでロイヤル…」と納得した上で、たまに出るすっとこどっこいや、スカイツリーを楽しみにしてる所やボケかましてくる所が可愛くて仕方なくなった。
歌が上手い渡辺くんは、「見た目とは裏腹にとんでもないバブじゃん可愛い…」を経て、歌舞伎やライブを見て「見た目通りめちゃくちゃかっこいいじゃん…」と段階的に惚れた。
背が高くて顔がいい目黒くんは、実は結構アホの子で、なのにアイドルとして最高に頭が良くて努力家で、狙った獲物は逃さない野心家な所に尊敬しつつメンバーに向けるデレッデレの顔が大好物になった。
関西人の康二くんは、誰からも愛される優しい人で、なのにたまに見せる顔が儚くて、なんだかんだ年下3人組の中では一番お兄ちゃんな所に惹かれた。
脚が長いラウールくんは、生まれ持ったものに甘んじない努力家で、同い年とは思えないくらい強くて大人でかっこよくて、なのに逆に同い年とは思えないくらい可愛くて、人を圧倒するオーラを持っていて、辛い時に思い出す憧れの人になった。

そして、私を沼に突き落としてくれた張本人の岩本くんは、
みんなを引っ張るリーダーとしての彼は本当に頼もしくて、
鍛え上げられた体も高い身長も、「漢」と書くのがしっくりくるくらい、
お化け屋敷が苦手で、甘いものが大好きで、
私が大好きな彼の振り付けは、シルバニアファミリーを使ってフォーメーションが考えられてて、
なんて、もう、
可愛くってかっこよくて、

好きにならないわけがない。

二次元にも足を突っ込んでるからこそ余計に、キャラ構成も二次元かよってくらい完璧だし、彼らの歴史なんてそのまま漫画になったっておかしくない。Aちゃんのお姉様は6人時代からのファンの方なのでエピソードを知れば知るほど泣けてくるし今の彼らを全力で応援したいと思わされた。


彼らの呼び名はいつしか変わり、私の一週間は彼等なしでは成り立たないものになっていった。


冒頭、救われたと書いたのは、きつい毎日を頑張る理由をくれたから。
ちょうどその時期…本当にちょうど、彼らのデビューの数日前に私は体調を崩し、それまで守ってきた無欠席を守れなくなりました。四十度近い熱が出ているのにインフル判定が出なかったので出席停止にはならず、処方された風邪薬はなかなか効かず、止まらない咳と鼻水…溜まっていく課題に、落ちていく体力。今まで頑張って続けてきた勉強や運動の習慣は崩れ、学校に行く理由だった部活には出られなくなり、体も心もボロボロ。薬を飲み切っても治らないのでもう一度病院に行けば、処方箋が一枚では足りなくなるほどの薬を処方され、テストが迫っているのにろくに授業も受けられない。加えて、尊敬していた人の訃報を受けて、人生って何なんだろうな…なんて考えだしてしまって。
ラウールの表現を借りると「気がついたら涙が出てる」そんな毎日。早く復活して遅れを取り戻さなきゃ行けないのに、休んでも休んでも体調は治らない。

単純にもう、何もかもほったらかして逃げたかった。凄く、やめたかった。何もかも。遅れを取り戻さなきゃ、ってそればかり不安で辛くて苦しくて。生まれてこの方ずっと体が弱い事ももううんざりで、いっそ生まれてくるところからやり直した方がいいのかななんて。
でも、逃げなかったし辞めなかったので、私はまだ人間かつ学生を続けています。なんだかんだ楽しみながら続けられています。

それは、ジャニーズを通じて仲良くなれたAちゃんに支えられながら、SnowManという彼らの諦めなかった歴史に勇気をもらえたから。いつだって笑顔で全力で頑張り続ける彼らを見習いたいと思ったから。薬を飲んでソファに寝転びながら見た9時間生配信を見て、彼らにずっとついていきたいと思ったから。

two steps forward, one step back.

その歌詞を見て、あぁ、今は休んでもいいんだ。今は休んでても、きっと前に進めてるんだって思えたから。

それから、焦らずにしっかり休んで、2月の上旬くらいにはどうにか体調を立て直し、少しずついつも通りの生活に戻す努力をしていきました。今日も辛いなって時にはSnowManの動画を見て、今日も学校行きたくないな…でも今日はまだ体調マシな方だしって時にはラウールの言葉を思い出して「私も学校行かなきゃ」って家を出て。
彼らの一つ一つが、私にたくさんの物をくれた。やっと元気になった頃に休校で学校に行けなくなった時も、楽しみにしていた行事がほとんどなくなってしまっても、受験がどうなるのか分からなくて不安になっても、
それでも頑張ろう、って思うことができた。彼らがいたから。例え一人欠けてしまっていても、それでも私達に何かを与えようとしてくれる彼らがいたから。

例年より数ヶ月遅れて、進級した学年で学校に通うようになって、
夏休みは無くなり、名前もまだ覚えていないクラスの人と修学旅行の計画を立てる事も、遅れを取り戻す為に急ピッチで行われる授業も、増えた小テストも、正直全部キツいし全部辛いけど、挫けそうになるたび輝かしい9人が私に元気と癒しをくれる。"私も"頑張ろうって思わせてくれる。

彼らは私にとって、大好きなアイドルであると同時に、憧れの人達であり、恩人なんだと思う。

佐久間さんを見習って辛くても笑顔でいよう。
ラウちゃんを見習って学校行ってこよう。
しょっぴーを見習ってスキンケアちゃんとしよう。
舘さんを見習って料理に挑戦してみよう。
目黒を見習って自分にできる事全力でやろう。
康二くんを見習って慣れない環境でも頑張ろう。
阿部ちゃんを見習って勉強しよう。
ふっかさんを見習って、頼れる先輩になろう。
ひーくんを見習って鍛えて、体力つけて、誠実に生きよう。

重なるところがあったり、それぞれ全く違ったり、様々だけど、とにかく一人一人に尊敬できるところがあって、大好きな彼らを見るたびに自分も頑張ろうと思える。頑張れない自分が時々情けなくも思うけど、そんな事も言ってられないというくらいに、頑張ろうって思わされる。

ありがとう、Snow Man

これから、どんな景色を見せてくれるのかな。今から楽しみで仕方がありません。

どんな景色であろうとも、これからもずっとずっと、みんなが笑顔でいられますように。

気怠い朝には、マスクの下の唇にDiorのリップで色をつけて、今日も元気に行ってきます。